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100万円でどんなシステム・アプリが作れる?一律料金でできることの具体例

公開 2026/7/8

複数の画面に映る業務システムやアプリの完成イメージ

「システム開発は100万円で本当に何かできるの?」——相談で最も多い質問です。結論から言うと、要件を絞れば、実用的な業務システムやアプリは一律100万円で十分に作れます。コツは全部を一度に作らず、一番効いている1業務を核に形にして動かしながら足すこと。この記事では、種類別に「作れる機能/次段階の機能」を線引きし、アプリ・業務自動化の範囲、失敗しない絞り方まで整理します。

一律100万円で作れるものの具体例

  • 受発注・予約管理システム:FAX・電話・メールの受注を1画面に集約し、入力を自動化。
  • 在庫・顧客管理システム:Excelで属人化した管理を、誰でも使える形に。
  • 社内業務ツール:申請・日報・シフトなど紙やExcelの作業をWeb化。
  • スマホアプリのMVP:まず試せる初期版を公開し、反応を見ながら育てる。
  • AI-OCR・自動化ツール:紙・PDFを自動で読み取り、既存システムへ転記。

共通するのは「まず必要な最小限に絞る」こと。100万円は優先順位を強制してくれる、ちょうどよい制約です。予算に上限があるからこそ「本当に必要な機能はどれか」を真剣に考えることになり、結果として現場で使われるものが残ります。潤沢な予算で全部を作った結果、半分の機能が使われずに終わる——というのは、実はよくある失敗です。

システムやアプリを開発している様子
「何を優先して作るか」を決めれば、一律100万円でも現場で使える一本が作れる。まず小さく作り、動かしながら育てるのが成功の型。

システムの種類別「100万円で作れる機能セット」

「100万円でどこまで」は作るものの種類で変わります。代表的なシステムごとに、100万円に収まる核の機能次段階にまわす機能を整理しました。

システムの種類100万円で作れる核の機能次段階にまわす機能
予約管理カレンダー予約、空き枠表示、確認メール自動送信決済連携、複数店舗の枠管理、外部予約サイト連携
在庫管理入出庫記録、在庫数の自動計算、アラート、CSV入出力バーコード・POS連携、複数倉庫、需要予測
受発注発注入力、受注一覧、ステータス管理、帳票作成複雑な単価表、会計システム連携、EDI対応
顧客管理(CRM)顧客・案件登録、対応履歴、検索、担当者割当メール配信自動化、外部CRM連携、権限分岐
日報・勤怠日報入力、集計、承認(1段階)、CSV出力給与計算連携、多段階承認、シフト突合
シフト管理希望入力、シフト表の作成・共有、確定通知自動シフト最適化、労務ルールの自動チェック
簡易EC商品掲載、カート、注文受付、注文管理画面大規模商品数、複雑なクーポン、外部モール連携
業務自動化転記・集計・帳票の自動化、AI-OCR読み取り全社横断のワークフロー基盤、複数部門の権限設計

読み方はシンプルです。「1つの業務を1つの流れで完結させる」範囲が100万円の目安。そこに「双方向の外部連携」「大量データ」「複雑な分岐」が加わると、次段階かプロプランの検討になります。

代表的な3種類について、もう少し具体的に「どこまで作れて、何が次段階か」を見ておきます。

予約管理を100万円で作るなら。カレンダーから枠を選んで予約でき、確認メールが自動で飛び、管理者が予約一覧を見て変更・キャンセルできる——ここまでが100万円の核です。実際に多いのは「電話予約の取りこぼしと二重予約をなくしたい」という悩みで、Web予約フォームと空き枠の自動反映だけでも現場は大きく楽になります。逆に、その場でクレジット決済まで通す、複数店舗の枠をまとめて管理する、外部の予約ポータルと在庫を同期する、といった要素は次段階です。

在庫管理を100万円で作るなら。入庫・出庫を記録すると在庫数が自動で計算され、下限を切ったらアラートが出て、CSVで棚卸しデータを出し入れできる範囲が核になります。Excelの在庫表を複数人で編集して数が合わなくなる、という定番の困りごとはこれで解消できます。バーコードリーダーやPOSレジとの連携、複数倉庫をまたぐ引き当て、過去実績からの需要予測は、まず1拠点で回してから足すのが安全です。

顧客管理(CRM)を100万円で作るなら。顧客と案件を登録し、対応履歴を時系列で残し、担当者を割り当てて検索できる——営業やサポートの「言った言わない」「対応漏れ」を防ぐ土台がこの範囲で作れます。メール配信の自動化、外部CRMやMAツールとの双方向同期、役職ごとに見える範囲を変える細かな権限分岐まで求めると、プロプランの検討に入ります。

スマホアプリを100万円で作るなら

アプリ(スマホ)を100万円で作るなら、絞り方の設計が肝心です。ネイティブアプリはiOS・Androidの2つ分で工数が倍増するため、次のいずれかが現実的です。

  • 片方のOSに絞る:利用者が多い方(例:iPhone中心ならiOSのみ)で先に出す。
  • Webアプリで作る:アプリストアを介さずURLで開ける形。1本の開発で両OSに届く。
  • 機能を1〜2画面に絞る:会員証・予約・お知らせなど核となる体験だけを載せる。

3つの作り方は、届く範囲と費用感が次のように違います。判断の軸は「アプリストアに載せる必要が本当にあるか」です。

作り方100万円での現実性向いているケース注意点
片方のOSに絞る◎ 核機能を作り込みやすい利用者がiPhoneかAndroidに偏っているもう片方のOSは次段階の追加開発になる
Webアプリで作る◎ 1本で両OSに届く予約・会員証・お知らせなど画面中心の体験プッシュ通知やカメラ等、一部端末機能に制約
両OSネイティブ同時△ 100万円では機能を絞る前提ストア掲載とネイティブ体験が必須のとき工数が実質2倍、まずは片OSかWebを推奨

作れるMVPは「会員登録・ログイン」「一覧と詳細」「予約・問い合わせ」「プッシュ通知」の数機能の組み合わせが目安です。例:店舗の会員アプリのケースなら、デジタル会員証・来店ポイント・お知らせ配信の3点に絞れば、Webアプリとして100万円で第一版を出し、反応を見てからネイティブ化を検討できます。逆に両OSネイティブ同時公開・アプリ内課金・リアルタイム通信・地図や動画の作り込みが必須なら段階開発の対象です。詳しくは100万円でアプリ開発はできるかもご覧ください。

業務自動化(AI-OCR・Excel連携)を100万円で

新しく作るだけでなく、今ある作業を自動化するのも100万円で取り組みやすい領域です。効果が出やすいのは次のケース。

  • AI-OCRで紙・PDFを読み取る:請求書・納品書・申込書を取り込み、項目を自動でデータ化。
  • Excelの集計・転記を自動化:複数ファイルの集計、フォーマット変換、月次レポート作成。
  • 帳票の自動生成:入力データから見積書・請求書・報告書をワンクリックで出力。
  • システム間のデータ受け渡し:CSVやAPIで既存ツールへ自動的にデータを流す。

自動化は「1つの作業の入口から出口まで」を対象にすると100万円に収まります。「毎月〇時間の転記作業」のように時間で測れる作業を1つ選ぶのがコツ。全社フローをまるごと自動化する基盤づくりは段階的な計画が必要です。

投資判断のしやすさも自動化の魅力です。削減できる時間を金額に置き換えると、回収の見込みが立てやすくなります。

自動化する作業の例想定される削減の目安効果の出方
請求書・納品書のAI-OCR転記月10〜20時間の手入力を大幅圧縮入力ミスと確認作業も同時に減る
複数Excelの月次集計数時間の集計作業を数分に月末の残業と属人化を解消
見積書・請求書の自動生成1件あたりの作成時間を短縮書式のばらつきや記載漏れを防ぐ

例:受注データ入力のケース。メールやPDFで届く注文を毎日手入力していた事務作業を、AI-OCRで読み取って基幹システムへ流す形にすると、入力担当の負担が減るだけでなく、転記ミスによる出荷トラブルも減ります。まずはこの「1本の流れ」を100万円で自動化し、効果が確認できてから対象を横に広げるのが堅実です。

MVPという考え方:まず核だけ作って育てる

100万円を活かす一番の型が MVP(まず必要な最小限で作る) です。最初から完成形をめざさず、次の順で育てます。

  1. 核を決める:一番効いている1業務、または一番の困りごとを1つ選ぶ。
  2. 最小構成で作る:「入口から出口まで」回る機能だけに絞る。
  3. 現場で使う:どこが便利でどこが足りないかを数字と声で集める。
  4. 必要な分だけ足す:本当に使われた部分から追加開発する。

利点は、使われない機能に予算を使わずに済むこと。小さく出して反応を見てから広げれば、次の投資判断も的確になります。よくある失敗は、最初から「あったら便利」を全部詰め込んで予算も期間も膨らみ、結局どれも中途半端になるパターンです。MVPは、その逆を意図的に行う進め方だと考えてください。

例:社内申請システムのケース。最初から経費・稟議・備品・出張の全申請を載せようとすると大がかりになりますが、まず一番件数の多い「経費申請」だけをWeb化して1段階承認で回す——これが核です。現場で定着したら、他の申請種別や多段階承認を第2段階で足していけば、無駄なく育てられます。

100万円で失敗しないための要件の絞り方チェックリスト

100万円を最大限に活かすには「作る前の絞り込み」が9割です。相談前にこのチェックリストで整理しておくと、そのまま設計に進めます。

  • 対象業務は1つに絞れているか(複数業務を同時に載せていないか)
  • 毎日・毎週くり返す作業か(たまにしか使わない機能は後回しにできるか)
  • 入口と出口が決まっているか(何を入れて何が出れば完成か)
  • 今は人がどう回しているかを説明できるか
  • 「あったら便利」を第2段階に分けられているか(必須と希望を仕分けできているか)
  • 連携先は最小限か(つなぐ外部システムを1つでも減らせないか)
  • 成功の判定基準があるか(「〇時間削減」など数字で言えるか)

これらが埋まるほど「実際に効くもの」に近づきます。特に効くのは3つ目の「入口と出口が決まっているか」です。「何を入れたら何が出れば完成」と一文で言えれば、作る範囲がぶれず、100万円の中に収まります。逆に「とりあえず便利にしたい」のように出口が曖昧なままだと、機能が際限なく増えて予算をはみ出しがちです。

チェックが埋まらない項目があっても問題ありません。埋まらない部分こそ相談で一緒に詰めるポイントであり、そこを言語化するだけでも、作るべき範囲がぐっと明確になります。要件の固め方は要件定義の5ステップもあわせてご覧ください。

200万円(プロプラン)が向いているケース

正直に線引きすると、次の要件は一律200万円のプロプランが適しています。

  • 複数の外部システム・サービスとの連携が多い
  • 大量データや高い同時アクセスに耐える設計が必要
  • 複雑な権限管理・承認フローがある
  • 作り込んだ管理画面やダッシュボードが必要

例:受発注。発注入力と一覧管理だけなら100万円ですが、取引先ごとに単価表が違い、会計システムへ自動連携し、複数拠点で同時利用する——ここまで来るとプロプランの範囲です。「どちらのプランか」は料金シミュレーターでも確認できます。迷う要件は相談時に切り分けます。

「一律料金」だから、総額が読めて範囲がはっきりする

見積もり型では機能を足すたびに金額が変わり、「この機能を入れたら追加でいくら?」という不安がつきまといます。D-oneAppは料金が一律なので、着手前に総額が確定し、追加費用で膨らみません。予算は固定したまま「何を優先して作るか」だけに集中できます。

  • 総額が読める:100万円と決まっているので、社内の予算申請や投資判断がしやすい。
  • 範囲を一緒に決められる:金額交渉ではなく「どの機能を核にするか」に時間を使える。
  • 成果物は自分たちのもの:納品されるソースコードの権利はお客様に渡り、次の一手も自由。

この「権利が自分たちのもの」という点は、後々の自由度に大きく効きます。ソースコードが手元にあれば、第2段階の追加開発を別の会社に頼むことも、社内で少しずつ手を入れることもできます。特定の開発会社に縛られる、いわゆるベンダーロックインを避けられるわけです。詳しくはベンダーロックインとはも参考にしてください。

費用の全体像はシステム開発の費用相場と一律料金の記事を、100万円の中身はシステム開発は100万円でできる?もあわせてご覧ください。

100万円で「できること・できないこと」の線引き

最後に、迷ったときの判断材料として全体を一枚に整理します。100万円は「できないこと」を切り捨てる予算ではなく、「まず何を核にするか」を決めるための線引きです。

観点100万円で作れる(核)100万円を超える(次段階・プロプラン)
対象業務1つの業務を入口から出口まで複数業務を1システムで横断
外部連携CSV・片方向の受け渡し1〜2件複数システムとの双方向・リアルタイム連携
データ規模中小規模・通常の同時利用大量データ・高い同時アクセス前提
権限・承認担当者割当・1段階承認複雑な多段階承認・細かな権限分岐
画面実務に必要な入力・一覧・検索作り込んだダッシュボード・分析画面
アプリ片OSまたはWebアプリ両OSネイティブ同時・アプリ内課金

大事なのは、右側(できないこと)を「あきらめる」のではなく、第2段階として順番に回すと捉えることです。まず左側を100万円で形にして現場で回し、効果が数字で見えてから右側に投資する。この順番なら、最初の投資が無駄になりません。線引きに迷う要件は、料金シミュレーターや無料相談で一緒に切り分けます。

まとめ

100万円は「何もできない予算」ではありません。要件を絞れば、受発注・在庫・予約・顧客管理・社内ツール・アプリMVP・AI自動化まで、実用的な一本が作れます。大切なのは「1業務を、入口から出口まで」に絞ること。「うちの場合、100万円でどこまでできるか」を知りたい方は、無料相談でその場で整理します。しつこい営業はしません。

よくある質問

Q100万円で本当に業務システムやアプリが作れますか?
A

はい。要件を「まず必要な最小限(MVP)」に絞れば、受発注・予約・在庫・顧客管理などの業務システムや、スマホアプリの初期版は一律100万円で十分に作れます。作りながら育てていく前提なら、最初の一本として現実的な予算です。

Qどんなものだと200万円(プロプラン)が必要になりますか?
A

複数の外部システム連携、大量データや高い同時アクセスへの対応、複雑な権限管理、作り込んだ管理画面などが必要な場合はプロプラン(一律200万円)が適しています。迷う場合は相談時に切り分けをご案内します。

Q100万円に含まれる範囲はどこまでですか?
A

要件の整理から設計・開発・テスト・納品までが含まれます。追加費用で総額が膨らむことはありません。納品後の保守は任意の月額オプション(スタンダード月1万円)としてご用意しています。

Q何から作るのがおすすめですか?
A

一番手間がかかっている・ミスが多い業務を1つ選び、そこだけを自動化・システム化するのがおすすめです。効果が数字で見えやすく、社内の納得も得やすいためです。

Q100万円で作れないもの・次段階になるものは何ですか?
A

両OS同時公開のネイティブアプリ、複数システムとの双方向連携、大量データや高い同時アクセス、複雑な多段階承認などは100万円の範囲を超えます。これらは第2段階の追加開発かプロプランに切り分け、まず核となる部分を100万円で形にするのがおすすめです。